2016年01月13日

フォーカルポイントのコツ

冬は外仕事が少なく、暖かなお部屋でお庭の計画を練るにはちょうどいい時期です。

花や葉が少なく、余計な色彩やボリュームがないので惑わされにくい。思い切った変更も考えやすいと思います。構造物もよく見えていて、実は塀が傾いていた?! 外壁が随分汚れてる?! なんて夏にワッサワサ茂っていた時には見えなかった事実に気づきやすい時期でもあります。


エクステリアや造園工事をお考えの場合、1月〜2月の間に計画すると、春には出来上がっています。極寒の時期を避けて、植物の根が動く前に植えれば、彼らの生長もスムーズです。ついでに既存の庭木の剪定や寒肥をやるなどすると、風通しがよくなり更に木も元気になるので夏に虫が付きにくくなります。冬に計画するといいこと色々あるのですよ〜。


さて今日は、私が庭やエクステリアを考えるとき、気をつけていることとコツを一つを紹介します。お庭の計画の参考になればと思います。


それは「ひとつの眺めに対して必ず一つポイントを用意する」ということ。フォーカルポイントといいます。誰もが自然にそこに目が言ってしまうよう作るポイントのことです。フォーカルポイントがあると、空間が引き締まって見えますし、見るべきところが定まっていると落ち着きを感じるものです。


庭の場合は、植物や構造物、小物など場に合うもので作ります。更に季節ごとに変わるようにしたり、色を効果的に使ったり、そのポイントが映えるように周りを工夫したり、普段は様々なテクニックを駆使してデザインしていますが、簡単なことをひとつ。

フォーカルポイントはできれば左に置きましょう。

これは人の脳と関係があります。左脳と右脳の役割の違いは皆様聞いたことがあると思います。左脳は文字や言葉を認識し、右脳は五感の他、ビジュアルやイメージなどの視覚を認識すると言われています。脳と神経は交差していることから、右脳を司る左目はよりイメージを捉えやすいのです。ですから、パッと印象的に目に飛び込んできやすい左側にポイントを置く方が、より効果的という訳です。


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ディスプレイガーデンの坪庭。FIX窓越しに見せてピクチャーウィンドウに。手前のよく見える部分は、左側に石を多めに配し照明をポイントにしています。


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同じくピクチャーウィンドウ。足立美術館にて撮影したものです。左の立派な幹が印象的です。明るい緑が一層映えて奥行きも感じられます。対比の妙ですね。計算されています。


置き場所を変えるだけなら簡単ですから、試しにちょっとやってみてください。


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posted by マブリツ at 15:44 | 滋賀 ☁ | Comment(0) | ガーデンデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

デザイナー向けのノート

今ネットで話題の水平開き「方眼NOTE」

「あれ?これ持ってるけど・・・?」そう、実は似たものを数年前から使っていました。打ち合わせ時によく持っていくので、お取引先様、お客様にはお馴染みのノートかもしれません。方眼罫だと定規が要らないのでホント便利です。


それは、KOKUYOのキャンパスノート方眼罫です。私の愛用しているA4サイズは、文具店ではあまり見かけないので、かなりマイナーなのかもしれません。(B5サイズは見ます)同業のある方が使いやすいよと教えてくれました。


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淡いグリーンのノート。たぶんカラバリはないと思います。(画像はKOKUYOさんのWebカタログよりお借りしました)



このノートもほぼ水平開きできるところが優秀。端から端まで方眼になっているところも気に入ってます。コピー時に、方眼を写すか写さないかは濃度を調節すればいいので、都度使い分けています。


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商談中にぱっと平面や立面図が書けてメモも書き込めて便利。ときにはパースも描いてる。


残念ながら、中村印刷所製の方眼ノートはもう入手困難なようですね。苦労が報われてよかったですね〜。真っ平らに開くのいいなー、一度使ってみたかったな。

・・・なーんてね。使い慣れたKOKUYOさんにこれからもお世話になります。


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posted by マブリツ at 18:05 | 滋賀 ☁ | Comment(0) | ガーデンデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月23日

仕事納め

今年は珍しく早々に仕事を納めまして、あとは年賀状を書くのみです。昨年もそうでしたが、やっぱり今年も最後は図面を描いて締めました。1年間を振り返ると、今年もたくさん描かせてもらったなぁと、感謝感激です。


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今年締めのイメージパース。モダンなお宅で、6m近くある大きなシンボルツリーを2本提案してます。家の外観をよくすると同時に、どこにいても窓外に緑が感じられる計算。


ディアガーデンは、デザインと手書き図面のプレゼンがウリです。特にパースって、ただきれいに絵を仕上げているのではなくて、プランの説明のために描いています。これ、お客様に対してだけでなく、工事中は職人さんとのやり取りにも使えます。これからどんなものを作ろうとしているのか、言葉でアレコレ説明するよりも、絵を見せた方が早い。一目瞭然です。価値観を共有するためにも、是非使っていただきたい。

私の現場でもそうしていて、監督や親方といった、現場を仕切る方だけでなく、その作業に関わる方を集めて見ていただいてます。そうすると、完成形がアタマに入るので、全員の動きがより効率的になるように思うのです。

余談ですが、親方はわかっているけれど、実際作業する方々が最終的にどんな風になるのか、全然わかっていない。今やることしか聞いていないというか。そんな、ちょっと首をかしげたくなる状況に時々遭遇します。何故なんでしょう?

来年もデザインとそれを表現する力を磨いて、仕事の場を広げていけたらと思います。また、巡り合えた庭づくりの場、ひとつひとつの完成度を上げて洗練させることに集中したいです。


話題変わりまして〜、本日のおやつです

お土産でいただいたシュトーレン。ドイツの代表的なクリスマス菓子です。最近は、よく洋菓子店やパン屋さんで、オリジナルが売られてますね。素朴さと日持ちの良さが特徴なので、妙なアレンジはされていませんが、それでもお店によって少しづつ違って、食べ比べるのも楽しいです。


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神戸と大阪のパン屋さん製です。しっとりしててどっちも美味しい。甲乙つけ難し!


クリスマスケーキがもうすぐ届きます。夫のセレクトで、まだどんなものか知りません。ワクワクです。


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posted by マブリツ at 15:58 | 滋賀 ☁ | Comment(0) | ガーデンデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月20日

タイムレスなデザイン

洋服でいうヴィンテージとは、古着のうち、一定の古さと質を兼ね備えた逸品のこと。保存状態が良好で、30年間程度は経ているものを言うらしい。今年は食器の断捨離をして、いよいよ洋服の断捨離に着手しようかとタンスの中を覗いたら、ヴィンテージと呼べそうな服を1点発見しました。


その当時はちょっと頑張って買ったブランド。よくよく思い出しても1、2回しか着ていないような。30年は経っていませんが、相当前のもの。でも保存状態は我ながらものすごくいい。若い時は着ていく場所がなく、タンス肥やしに成り下がっていました。それがいま袖を通すと、「アレ?!こんなデザインだったっけ?案外イケてるかも・・・。」当時に比べてちょっと?肉付いたけど、着られそうです。


この服に関しては、シルエットが独特で、デザイナーの感性が感じられ、改めてよく考えられたバランスだなと感心するところがあります。今の服とはどこか違う、独特の雰囲気があり、スタイリングの妙というか、楽しみが広がります。今年買った服に合わせてみると面白そうなので、こっそりコーデして着てみます。


やっぱりいいデザインって不滅なんだなぁ。バランスが取れているかどうか、素材がいいものどうか、メンテナンスが出来ているかどうか、そんな条件をクリアできたら、あとは何を合わせるか次第で蘇るものと実感します。時代に合わせる=タイムレスとも言えますね。



先日の「自作の道具」の回に、嬉しいメッセージをいただきました。Yさん、ありがとうございます。「デザイナーとしての生き様にとても共感」してくださったとか。生き様と言ってくださって、私、ハッとしました。そうだ、私はデザイナーとして日々生きているのだと。改めてね、自覚。


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禅の庭は世界的にファンが多い。やっぱりデザイン的に優れているから、ですよね?


日本庭園がタイムレスでモダンにアレンジできるのも、元のデザインがいいから。そう言えるかもしれません。デザインはそれ程までに重要なんだ。デザインって・・・時間をかければいいものができるってもんでもないし、形にこだわるのも違うし、気持ち込めたからどうってことでもないし、難しいけれど、でも、ガーデンデザイナーという職業は面白いよ!!


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posted by マブリツ at 21:00 | 滋賀 ☀ | Comment(0) | ガーデンデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月19日

ディスプレイガーデンの坪庭

昨日書いた坪庭つながりで、ディスプレイガーデンの坪庭を紹介します。

このところ雨が多くて苔が青々としていい感じ。主役の数奇屋侘助椿には蕾がたくさんついています。来月になると咲くので楽しみです。


この坪庭、苔の小さな築山に伊勢五郎太石を添えて、山の頂に雲がたなびく様子を表現したつもり。(言わないと分かりませんよね 汗)もう作ってから8年以上経つので化粧砂利(白河)のカサが随分減りました。



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玄関扉開けたら地窓越しに坪庭が目に飛び込んでくる間取りです。


坪庭とは、四方を建物などに囲まれた借景のない庭の事をいいます。 部屋から眺めて楽しむもので、採光や通風を確保するための空間でもあります。 町家の坪庭によくあるのは灯籠、椿などの常緑樹、 そして手水(ちょうず)鉢。 さらに住む人の好みで庭石などを置きますが、枯山水風や洋風に作ってもよく、植物だけでもOKです。


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夜はライトアップ。坪庭自体が行燈みたいになってます。


坪庭の照明はLEDで明るさセンサ付き。暗くなったら勝手に付いて朝消える仕組みです。遅い時間に帰宅して玄関扉を開けるとポッと灯りがついていて、ちょっと嬉しい。

ディスプレイガーデンの外部照明は全部センサ付き。四方を照らしてるので、ウチはかなり明るいかも。照明計画の参考になるように色々なタイプの器具を展示しています。どれ位明るくなるのか、照らす角度や室内からの見え方などカタログだけでは分かりにくいので、実際に体感していただけるようにね。


これから野鳥たちがこの坪庭に椿の蜜を吸いにきて、ついでに落し物をしていきます。 春になると椿の足元には、南天や万両、山椒などが芽を出してて面白いですよ。ここは囲まれて暖かいのか安全なのか?石の上で寛いでいる鳥もいます。ガラス一枚挟んでそんな様子を中から楽しんでいます。

住宅街のたったひと坪程しかない庭でも、四季折々の表情や自然の営みが感じられます。ミニマム流行りの昨今、クローゼットを造るよりも物置を置くよりも、遥かに美しくスペースを有効に活用できると思うのですがいかがでしょうか?



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posted by マブリツ at 08:46 | 滋賀 ☔ | Comment(0) | ガーデンデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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