2016年02月23日

春画展と最近出来たカフェへ

個人的に贔屓の美術館、京都の「細見美術館」で開催中の春画展を見てまいりました。


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こちらの美術館は私の大好きな琳派作品を多く所蔵されていて、関連の企画展も多いことから、だいたい月イチ程度は訪れています。土日を避けて行くと、展示室には数名程度いらっしゃるだけのほぼ貸切状態。本当に心ゆくまで堪能できるので、まさにお目当ての絵に会いにいくという感覚です。


今日も静かに見れるだろうと思って、展示室に入ってビックリ(;゚Д゚)! 人、人、人・・・ものすごい人だかりです。なんだこれ?!。いつもと全然違うじゃないか!春画だから?・・・春画だからですね。もうー、なんだかなぁ。昨年東京で開催された折には85日間で20万人超が来場したらしい。


春画とは、江戸時代のエロスと笑いが混ざったような浮世絵や版画のこと。あまりじっくり見たことがありませんでしたが、すごく芸術性が高いものでした。有名絵師は風景画や書画を極めて最後に春画を手掛けるのだそうで、確かに丸裸の絵は少ないです。着物の柄で身分がわかったり、背景に当時の風俗が現れていたり。着物の乱れ方や柄なども凝りに凝ってます。

それに版画とは思えない細かな表現。例えば蚊帳の向こうで秘め事が・・・なんていうシチュエーションだと、蚊帳を木彫りするってすごくないですか?アンダーヘアーの一本一本も超細かく彫られてて、どんだけ情熱かけてんねん(笑)と突っ込みたくなります。それに鳥居清長とか喜多川歌麿あたりだと、構図がものすごくモダンでカッコイイのです。鈴木晴信は品がいい感じだし、春画になってもやはり特徴現れています。


あと笑えるのが、男性器が馬並み。デフォルメして異常に大きく書くのがセオリーみたいです。タコ相手の海女さん(しかも物語付き 笑)や幽霊となんて絵もあって、これは当時の人もさすがに驚いたに違いありません。性に対してすごく大らかだったんだろうなという感じがします。

スバリ描かれているわりにそうエロくはなくて、こういうのも芸術にしちゃうところ、日本人って面白いですね。前期は3月6日まで、後期は4月10日まで展示されていますので、ご興味がある方は是非ご覧になって。18禁制です。


展覧会のあとは、今年1月にリニューアルオープンしたロームシアターにできた蔦谷書店へ。流行りのライフスタイル提案型店舗で、スタバやレストラン、ギャラリースペースなどが併設されています。


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2Fのカフェ&レストランスペースで、遅めの昼食をいただきました。ワクワクする程お洒落なんですけど。天井が素敵。

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ゆったりしていて、席数かなり多めです。テラス席もありましたけど誰もいない・・・。冬だから?


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このアート、ステキ!! ペッパーくんに初めて出会いました。ジーッと見て通り過ぎようとしたら「ロボットだからって無視しないでくださいよ〜。」だって!


でも、これって映画「You've got mail」に出てくる書店みたいな感じですよね。1998年公開だからアメリカではもう20年近く前からあった店舗スタイル。(そりゃインテリアは蔦谷さんの方が断然お洒落ですが)そう思うと、やっとかぁという感じです。


ここはかなり寛げますよ。また行こうっと。掘り出し物も見つけたので、また後日UPします。


posted by マブリツ at 23:56 | 滋賀 ☁ | Comment(0) | マイライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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