2014年04月05日

庭の存在


外回りをデザインさせていただいている仕事柄、様々な建物を拝見する機会に恵まれています。あー素敵だな、こういう間取りができるんだな、なんていつも感激しています。設備は日進月歩で驚く程です。

神様が作ったのもの以外は、自然と言わないとしたら、建物は自然界のなかでは特異な存在でしょう。でも、自然の中にあるので、将来的には自然に取り込まれていくものだと思います。だから、最初から自然にうまく馴染むような仕組みがあると、いい感じに変化していくのではないかしら。

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人が作った石積みが自然に帰っている感じ。もともと自然素材の石だから、馴染んでいます。この石垣、実は高さ2m弱!! でかっヽ〔゚Д゚〕丿


 
人も神様が作ったもののひとつです。そういう意味で自然の一部。自然の一部なので、人は、風が通って、日が差して、空や緑が見えると気持ちよく感じるんだと思います。ということは、そんな仕掛けを建物のまわりで用意すれば、建物はいい感じで自然に馴染んでくれるし、人も心地よく暮らせる。私は自分の仕事はここにあると思っています。

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同じ石垣の上部。幅もスゴイです。神様に近い最も場所、ちかくの古い神社にて。


人は生まれた時は自然そのものだけど、人によってどんどん人工化していきます。死ぬ間際まで、電子機器とつながってるなんて、江戸時代の人が想像できたでしょうか?それを悪いと言っているのではありません。私だってそうなるかもしれないし。でも、こうして改めて書くと、どこか違和感を感じるのです。

人はもはや自然の中では生きていけません。テクノロジーと街の喧騒、そしてそのまわりに静かに存在する自然の間で生きています。人工的な日常で、いつでも自然とつながることが出来る、そういう場所が庭です。庭ももちろん人工物なのですが、植物や木、石、水、空、風、などの自然素材を使っているので、自然に戻るスピードが早い、故にほぼ自然といっていいと思います。

いつでも自然を感じる場所があれば、人は暴走しないはず。人よりもっと大きな存在を認めざるを得ないから。目の前のことがちっぽけに感じてくる、そのことが人生の全てではないと、気づくから。そう思います。私の仕事の目指すところです。


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posted by マブリツ at 17:29 | 滋賀 ☀ | Comment(0) | ガーデンデザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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