2012年08月12日

職人の技を観賞

ディアガーデンから自転車で行ける所に
「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」という町屋をリノヴェーションした
ギャラリーがあります。
「障害の有無を超え、作品を通じて、人が持つ表現へのエネルギーが交差する、
新しいアートの場所」ということでアールブリュット作品の発信地です。

昨日、初めて行ったのですが、目的は
「暮らしのなかで息づく竹の道具たち現代の名工 廣島一夫の手仕事」展という
籠好きにはたまらない企画を、偶然知って。
なんと本日最終日なので、ギリギリセーフ状態。
滋賀には美しい美術館が結構あり、たまーに気になる企画展があると見に行く私。
美に対して敏感でありたいし、庭でなくとも、その作品に宿る美に共通するエッセンスを
取り込んでいたいのです。

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宮崎県在住97歳の廣島一夫(ひろしま・かずお)氏による竹籠(青物と呼ばれるそう)
町屋の雰囲気とドンピシャに合ってる!展示の仕方も間を生かせてあってよかったです。

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大きなザルや魚を取る装置、野菜を入れるもの、野菜を加工するものなどなど
昔は、なんでも竹で作ってしまえたんだなぁ。丁寧に使いこまれた道具は美しい。

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一番大きかったのがコレ!直径1mくらいはあったでしょうか?
蓋の様なところに野菜を並べ、下からいぶして乾燥させるものらしいです。

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私が一番こころ惹かれたのが、この「シタミカゴ」。
釣り人が腰に下げるもので、緻密な網目や、形状の面白さ、かけてある縄紐など、見ていて
飽きません。廣島氏も一番気に入っているそうです。

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オブジェにもなりそうな。

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ディテールはこんなに凝っています。大きなものだからといって大づくりではなく
用途にとことん合わせたデザインが素晴らしい。用の美とはこのことか!

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竹かごを作る道具類の展示も。大工の棟梁の血を引くからか?
道具類にはなぜか関心があって、使いこまれた道具にはうっとり。名前、入ってました。

以下、廣島氏の言葉より。職人とはかくあるもの。
「手を抜くということは、自分をだめにすることじゃからの。」
「上手下手はその人の一生懸命の中から出てくる。
    一生懸命やったと自分に納得できれば、それでいいです。」
「一生懸命は東西南北に通ずる大道である。」
「人よりもいいものを作るというのが、職人の原則じゃった。
    それは金にならないというのは人間の愚痴じゃ。」

一生懸命というのは、決して外にアピールするものではなく、自分を納得させるもの。
「私、こんなに一生懸命にやってるの!見て見て!」では、周りがしらけてしまいます。
一生懸命さは、出来上がったものから勝手ににじみ出てきて、それは誰が見ても
心に響くものだと思いました。

ただひたすらに、要望にこたえて、要望を超えて、用途に耐える日常品を作った廣島氏。
必要あるのみで飾りけは全くないけれど、だからこそ洗練された美がある。
庭のデザインもこうありたい。いろいろ教えられた展示でした。

ご興味のある方は、近江八幡に急いで!今日15時までです。
2階では、廣島氏の後にづつく若い職人さんの実演も見られます。作品も買えますが、
ほとんど売約済みでした。
次回のブログで、この建物をご紹介します。すごくいい感じだったので。

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posted by マブリツ at 10:21 | 滋賀 ☁ | Comment(0) | マイライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする