2011年06月28日

夏の室礼(しつらい)

夏がすぐそこまで来ています。
近年の日本の夏は亜熱帯気候に属するのではないかと思うほどの蒸し暑さ。熱帯夜の連続記録もこの時期としては過去最高を記録したとか。節電が常識になりつつある今、少しでも過ごしやすい暮らし方が求められているようです。

冷暖房機器がなかったころの日本では、季節に合わせてインテリアを変え、見た目から感じる涼しさ暖かさというもので辛い時期を乗り越えてきました。具体的には建具や敷物を変えたりするのですが、ディアガーデンの事務所ではもう少しお手軽な方法で夏の室礼をしています。

まずは換気しながら掃除。いつものフラワーアレンジメントにはガラスの器を使います。今日は庭に咲いていたアジサイ「アナベル」を短く活け、練乳がかかったかき氷に見立ててみました。(見えますか?)そしてお香を焚きます。空気が浄化されたような気がするし雰囲気ががらっと変わります。これは「時雨」という名のお香です。気分を変えたいときに香りは効果的ですね。

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照明器具が大好きな私ですが、夏には必ずこのシャンデリアに変えます。ガラスが涼しげで、シルバーベースというのもひんやりと感じます。ずっとモダンなシャンデリアを探していて、2年前に長浜市(滋賀県)のインテリアショップでようやく巡り会うことができました。

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そして最後は風鈴です。これは「明珍火箸風鈴」という、わが故郷兵庫県の伝統工芸品。代々甲冑を作っておられた明珍鍛冶が現代にその技術を伝えた名品です。冨田勲やスティービーワンダーなど国内外のミュージシャンからも絶賛されていることでも有名なので、知っておられる方も多いでしょう。その音色の素晴らしさにいつも癒されます。この風鈴の澄んだ音を初めて聞いたとき、もし浄土というものがあるなら、こんな音が聞こえてくるのでは?と想像してしまったくらい。とにかく余計な音は要りません。私の場合この音だけで夏は乗り切れます。

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それにしても、電気のなかったころの日本人の暮らし方って知れば知るほど粋だなと思います。私が特に好きなのは江戸の人々の暮らし。あるものを最大限に生かしきった生活、身近なものに心を止めて美を発見し存分に楽しむ暮らし、とでも言いましょうか。そのうち江戸オタ話しをさせていただきます。





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posted by マブリツ at 15:40 | 滋賀 ☀ | Comment(0) | マイライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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